星
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ほし
画題
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解説
東洋画題綜覧
夜天に輝いて見える天体の総称、古来天体を日月星とに区別してゐたが、学問の上から見れば日も月も我が住む地球も皆星である、そして人類の目に映ずる星の数は約三千といふ、これを惑星と恒星の二つに分ける、惑星は太陽をはじめ地球、月、金星、木星、土星、火星などそれであり他は恒星である、この外、小さい星の集団である銀河があり、定形又は無定形の大きな天体の一つである星雲があり、突如として現はれ突如として消える彗星がある、その星の配置をさま/゙\の形に見立てた星座があつて三十幾つを数へてゐるが、東洋にも古くから黄道十二宮があつた、即ち
白羊宮、金牛宮、双子宮、巨蟹宮、獅子宮、処女宮、天秤宮、天蝎宮、人馬宮、磨羯宮、宝瓶宮、双魚宮。
で、これは太陽が地球を照しつゝ廻るその軌道を十二に区分したもので、この十二宮を一つづゝ太陽が照らしていつてここに春夏秋冬が出来るので、即ち春分点の白羊宮に始まり双魚宮に終るのである。
更に星一つ一つにもそれぞれ神話や伝説があつて星の芸術は真に無尽蔵の感がある、なほ、星を祭るといふことも古くから行はれてゐたことで、七夕は実にその一つである。
たなばた「七夕」の項参照。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)