揚巻
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あげまき
画題
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解説
(分類:戯曲)
⇒助六
東洋画題綜覧
歌舞伎十八番『助六所縁江戸桜』に出る三浦屋の傾城、
慮外ながら揚巻で御座んす、男を立る助六が深間、鬼の女房に鬼神とやら、今からが揚巻の悪体の初音、お前と助六さんを並べて見た所が、こちらは立派な男振、こちらは意地の悪さうな男付、喩へて言はゞ雪と墨、硯の海も鳴戸の海も、海といふ名は一つでも深いと浅いは客と間夫、間夫がなければ女郎は暗がり、くらがりで見ても助六さんとお前、取違へてよいものか
の気焔が見せ場、聞かせ場になつてゐる。
此の揚巻は、もと京都島原の遊女で総角と呼んだのを作りかへたものといふ。
島原青楼丹波屋に蓄ふる所の妓、名は総角色芸千里に甲たり、助六深くこれと相馴む、人因て総巻助六と号す。 (人名辞書)
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)