さねたか
姓は三条西、室町時代の歌人、公保の子、正二位内大臣となり、後剃髪して尭空と改め緇衣をまとひ諸国を歴遊し、後柏原、後奈良の朝、皇室の式微その極に達したのを憤り、皇運維持に尽瘁した、和歌をよくし宗祇より古今伝授を受け二条家風を継承し三代を伝へて細川幽斎に至る天文六年薨、年八十三、大正四年贈従一位となる、『雪玉集』『高野参詣日記』の著書があり。京都二尊院にその画像がある。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)