佐々木高綱
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ささきたかつな
画題
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解説
(分類:武者)
前賢故実
東洋画題綜覧
佐々木高綱は通総四郎といひ、秀義の第四子、盛綱の弟、勇武にして胆略があり、初め姨に徒つて京都の吉田にあつたが、源頼朝の旗挙を聞き馳せて之に従ひ石橋山の戦に敗れて杉山に匿れた時は高綱馬首を廻らして大庭景親に当り、これに依つて頼朝は漸く生を全うするを得た、寿永二年頼朝の義仲を討つや、高綱また軍に従ひ、頼朝より名馬生唼を得て宇治川に先陣の功を立て、備前安芸等七国の守護となり左衛門尉となつた、初め頼朝の杉山に匿れ、高綱に依つて危を免るゝや、高綱に向つて、他日天下に号令する時来らば、必ず其半を割いて功に酬いんと約し、義仲征討に当つても此の言葉を繰返したが、頼朝更に約を履まぬのに憤り薙髪して高野山に入つたが、その歿年を詳にしない。 (大日本史) 宇治川先陣が好個の画題なので、よく画かる、その項(先陣争ひ)参照。 (『東洋画題綜覧』金井紫雲)