あれゆうだちに
清元節の舞踊『月花茲友鳥』即ち山姥の四季の山めぐりの一節、『あれ夕立にぬれ葱、すゞ風かへ、雁の届けし玉章は………』の舞姿、舞妓の扇かざした振、文展第三回に竹内栖鳳これを画いてから、画題として扱はるゝに至つた。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)