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●6月11日に日本近世文学会で発表します

日本近世文学会2011年度春季大会将于6月11,12日在日本大学举行。
本网站作者的发表在6月11日下午,题目是“《太平记忠臣讲释》与《水浒传》”。
敬请有志者前往参与,并给予指教。
発表要旨:『忠臣水滸伝』第十回に登場する天川屋義平に使われた趣向は、主に「水滸伝」の魯智深と、『日本花赤穂塩竈』の義平に由来する。しかし、義平のイメージに関する描写は、「かの宋代の豪傑九紋龍史太郎が為人をしたひて、背上に雲竜の花繍を刺ける」とあり、義平を「水滸伝」の九紋龍史進に譬えている。それなのに、史進の趣向、或いは武芸による活躍は、『忠臣水滸伝』の義平に取り入れていない。なぜ山東京伝が突如義平に史進のイメージを持ち込んだのか、という問題はいまだ解明されていない。ところが、『忠臣水滸伝』に影響を与えた『太平記忠臣講釈』の義平と、「水滸伝」の史進とを比べてみると、両者に共通するところが多くて、『太平記忠臣講釈』の義平が「水滸伝」の史進の書き替えである可能性が高いとわかった。また『太平記忠臣講釈』と金聖嘆本「水滸伝」が、構成においても相似しているところがあると判明した。近松半二が、「水滸伝」の史進を天川屋義平に書き替え、「水滸伝」の本文の導入部と金聖嘆本「水滸伝」の最後の夢に習って、『太平記忠臣講釈』の発端と義平の夢を考案したと思われる。明和三年に創作された『太平記忠臣講釈』は、「水滸伝」の趣向、及び部分的な構成を用いることにおいて、「水滸伝」の最初の翻案作品とも言われている『湘中八雄伝』(明和五年)よりも早かったのである。

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