●論文ファイルのファイル名

論文をスキャニングした場合、ファイル名は、次の規則で付与してください。
例えば、
 著者:倉橋熊右衛門
 タイトル:「初代豊国の活動について」
 発行年:1990
 発行月:05
 で、この1990年5月に「倉橋熊右衛門」という著者の論文が複数あり、すでに2件登録されている場合、
199005kkum-003.pdf (年月+著者の姓の頭文字、名のローマ字綴りの頭から3文字+何件目+.pdf) となります。姓名のローマ字4文字が同じくなる著者の場合、著者として区別せずに、最後の数字で区別します。

●論文と参考書のスキャニング

論文・参考書のスキャニングを行う作業の順序:
1) 設定
デスクトップのEPSON Scan を開いて
1,
オフィスモードにする。
2,イメージタイプ:「モノクロ」、もしくは「グレー」スケール
  「モノクロ」は「グレースケール」より容量が小さいので、画質が読むに差し支えのないテキストの場合はそれで
よい。但し、図録と挿絵の入っているもの、または小さい文字を含んでいるテキストは多くの場合グレースケールの設定が望ましい。
3,
取込装置:「原稿台」
4,サイズ:A4(210x297mm)(被写体の大きさに合わせる)
5,方向:縦(スキャン距離が短くなる方向)にすると適切。
6,解像度:文字が小さいサイズ(A5など)は 200 にする。文字が大きい場合は150 でよい。
7,スキャンボタンの右の「フォルダと写真のボタン」を開き
 保存先、ファイル名、保存形式を指定
 ※論文・参考書の場合は、PDF
8,保存形式の詳細設定には入り、画像実寸、低画質を選択
9,スキャン後保存フォルダを開くにチェックを入れてOK
10,被写体をスキャナの奥の縁に合わせてからプレビューボタン
11,プレビュー画面を開きカーサーで枠を付けてズームボタン
12,枠の微調整
13,しきい値:モノクロの時=130~140程度(135推奨)
  グレースケールの時=明るさ 5~10  コントラスト 0
                                         アンシャープマスクのチェック
※この値は、条件が変わるごとにデフォルトに戻るので、スキャニングボタンを押す前に必ず確認すること。

2) スキャ二ング
PDFファイルは100枚までの保存しかできないので、ページ数がそれを超える場合は、いったん保存する。
枠内に被写体をおいて、引き続いてキーボートのショートカットA(追加)とS(スキャン)を連続的に押すことによって、効率をよくする。

※論文のコピーのスキャニングは自動フィーダーを利用することが可能
オフィスメニューから「取込装置」と「サイズ」の選択を被写体に合わせて、テキストを上向きにして実行する。

3) 保存とファイルの編集
スキャニングが終わると「ファイルの編集」を選択して正しく回転させる。
その次に「ファイル保存」を押しますと、自動的にAdobe Reader のファイルが作成される。そのままでは編集出来ないので、Adobe Reader を終了する上で、ファイルメニューから Adobe Acrobat を開いて編集します(端末によってはいていないものがある(COE 14)のでご注意)。ここで削除など挿入をしたりする。
また、Acrobat ではグレイスケールを変える編集もする場合がある。


4) 管理
論文をスキャニングした場合、ファイル名の規則はこちらをクリックしてください。

●資料の分類と所蔵番号の基準ー番号予約リストについて

資料がデータベース化されていく過程において、初段階の分類と記録が必要である。分類と記録を済ませていいく為の整理番号は撮影の段階を準備するものでもあり、撮影は「番号予約リスト」の順番に進めていく。資料の分類が後の記録の諸段階に影響が大きいので、基準に沿って資料の特徴と性格を把握する認識が求められる。但し、分類にぴったり当て嵌まらない整理のしがたい資料が色々と存在している。以下の番号予約の分類に当て嵌まらない場合、或いは二つの分類に当て嵌まる場合は、先輩もしくは最高責任者である赤間亮先生にご相談下さい。
アートリサーチセンター(arc [林コレクションなどのコレクション])の和本類(books=BK)は寸法によって、次のように分類する:
arcBK01=大本
arcBK02=半紙本
arcBK03=中本
arcBK04=小本
arcBK05=豆本
arcBK06=巻物類、張込帖、冊子で無いもの
arcBK07=一枚物
これらの分類に当て嵌まらないものは、「08」の番号を当てて予約番号を成す。洋装本、や近代の和装本に該当する分類。
尚、横本の分類に当たっては、縦に並んだ時の寸法に従う。
更に上記の和本仕立ての形態になっていない資料は以下の通り:
arcBK08=上記の分類に当て嵌まらないもの、又は洋装本。
arcBK09=地図類
arcBK10=江戸の「顔見世」番付と「辻」番付
arcBK11=江戸「役割」番付と「絵本」番付
arcBK12=上方とその他の地域の顔見世番付、辻番付、役割番付
arcBK13=上方とその他の地域の絵尽
arcBK14=その他の上演に基づく番付等の資料
又、「E」が使用されている資料番号は艶本類、または好色ものに割り当てる。この資料群にも区分し、次の分類に分けられている:
arcBKE02~arcBKE06の登録番号は上記の分類の番号に同じく、本の形態による分類を行う。
浮世絵は「UP」と番号の前に記す。
上記の分類の方針は一般的な方針として、個人のコレクションにも通しているものである。 

●スキャン後の処理について

・余白の有無やきちんとスキャンされているかをPaint Shop Pro 7の参照機能を使ってチェックする。
・余白が大きいときなどはトリミング、失敗の時は取り直し、番号順になるように名前を付け直す。

 例)0035を取り直し、取り直し後0120という名前が付いた場合
  →0034aなどの名前に変更し、写真の裏にある順序になるよう画像番号を整える
  *この作業を怠ると、画像と実物の番号がずれることになるので注意。

・PICRENを使って名前を変更。(F33-四桁の番号という形)
・画像をフォルダへ入れる。
  フォルダ名は写真の最初の番号と最後の番号をアンダーバーでつないだもの。
 *確認作業が終わらなかった場合などもフォルダにまとめておき、次回確認しやすい形にしておく
  →スキャンを行った人にしか作業の過程がわからないため。 

●F33のスキャニングについて

  • EPSON Scanを立ち上げる。
  • A3下線にあわせに見当スケールをおく
  • 写真を見当スケールにあわせておき、上から固定板をおく。
  • スキャニングの条件を設定する→

Image2.jpg

  1. モードを「プロフェッショナルモード」に変更。
  2. 原稿種は反射原稿。
  3. 自動露出を「写真向き」に変更。
  4. イメージタイプを「24bitカラー」に変更。
  5. 出力サイズを「ピクセル」にし、「幅1403」「高さ2183」に変更。トリミング後数値が変わった場合、合わせなおす。                             
  6. トリミング「有り」を選択。
  7. アンシャープマスクだけチェックをし、あとはチェックをはずす。
  8. プレビューの下にあるサムネイル表示はチェックしない。
  9.  
  10. ●さらにスキャンの右横にあるボタンをクリックして→Image0001.jpg

 

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  • 保存先フォルダをその他にし、参照からF33に設定する。
  • ファイル名を「F33-」に変更
  • 保存形式を「TIFF」に変更。
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  • ●詳細設定で→
  • データの並びを「Windows」、
  • 圧縮を「非圧縮」に変更。


 〈トリミングについて〉
まず最初の一枚をプレビュー、トリミングをしてからズームで確認する。確認が終わったらそのままスキャンしてよい。スキャン後ペイントショップで取り込んだ写真をすべて確認し、余白の多いものはトリミング、写真が切れてしまっているものなどはもう一度スキャンし直す。

●デジタルアーカイブ

  1. デジタルアーカイブP仕様に入る。
  2. 左上タイトル下の「書込」をクリック。
  3. パスワードを入れて投稿画面に入る。

●はじめに

このサイトでは、アート・リサーチセンターのデジタルアーカイブ室の作業にかかわる様々な連絡事項、作業手順、作業凡例・仕様書が書込まれています。
毎回の作業開始時には必ず、このサイトを確認してください。