高時

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たかとき


歌舞伎

新歌舞伎十八番の一つ。明治十八年初演。作者は河竹黙阿弥で九世市川団十郎を中心とした求古会の評議により、史実にのっとってかかれた活歴劇。本名題は「北条九代名家功(ほうじょうくだいめいかのいさおし)」。 北条高時は、彼の愛犬を殺した科で家来を死罪にするという横暴ぶり。今宵も愛妾衣笠を相手に酒宴をもよおしていると、急に灯が消え、天狗が多数あらわれ、高時をさんざんにほんろうし、田楽舞をまわせて正気を失わせる。やがて正気にかえった高時は、空で笑う天狗の声を聞き、思わず口惜しげに虚空をにらむ。 七世松本幸四郎中村吉右衛門、六世尾上菊五郎等がたびたび上演している。