山姥

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やまんば Yamamba


歌舞伎

常磐津の舞踊劇。三升屋二三治作。嘉永元年(1848)八世市川団十郎初演。 能の「山姥」をもとに近松門左衛門の書いた「嫗山姥」はいまでも歌舞伎、文楽で上演される「八重桐廓話」(しゃべり)として残っているが、舞踊の「山姥」もこの近松作を基礎にたくさん作られてきた。いま舞台で演ずるのはいわゆる「新山姥」という幕末期に出来たもので、その集大成版というべきもの。 場面は足柄山の山中で、坂田蔵人の八重桐(山姥)は遺児怪童丸を育てていたが、頼光の家来の柴苅に見出され、坂田公時となって都へ上るという筋である。