子夜呉歌
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しやごか
画題
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解説
東洋画題綜覧
子夜は晋の女子の名であり、呉歌は子夜の作つた歌である、呉歌といふのは東晋呉の地に都する為めで、此歌その調哀音切々たるものがあり、晋の孝武帝の太元中、瑯琊王軻の家に鬼あつて之を歌つたといふ伝説があり、後人四時行楽詞を作る、これを子夜四時歌といふ、『李太白詩集』及『唐詩選』に李白の詩を載せてゐる。
子夜呉歌 李白
長安一片月、万戸擣衣声、秋風吹不尽、総是玉関情、何日平胡虜、良人罷遠征。
此の詩意を画いたものに左の作がある。
下村観山筆 『長安一片月』 辻甚助氏蔵
谷口香嶠筆 『子夜呉歌』 遺作集所載
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)