爛柯

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らんか


画題

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解説

画題辞典

「おうしつ」(王質)を見よ。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

支那の古代、晋の時に王質といふ樵夫、斧を携へて山中に入つたが、石室山で四人の童子に会ふ、童子が琴を弾くのを聞き、斧の柯の爛るゝをも知らなかつたといふ、又、一説には、童子の棋を囲むのを見て、時の移るを忘れたといふ、王質が童子の棋を囲む処を斧を置いて眺める処を図するのが多い。『述異記』には、童子棋を囲となし、『水経注』には琴を弾じ歌ふを聞くと記して居る。

信安郡石室中、晋時樵者王質、逢二童子棋与質一物、如棗核、食之不飢、置斧于坐而観、童子曰、汝斧柯爛矣、質帰郷閭、無復時人。  (述異記)

晋中朝時有民王質、伐木至石室山、見童子四人弾琴而歌、質爛柯聴之、童子以一物如棗核与質、質含之不復饑、俄項童子曰、其帰、承声而去、斧柯漼然爛尽既帰、質去家已数十年親戚凋落無復向時比矣。  (水経注)

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)