UP0842

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場面解説

 翁の舞である。この翁が纏っている装束は、翁烏帽子に翁狩衣、そして指貫である。とりわけ狩衣は、蜀江文様と決まっており、他に例は無い。  今日における「翁」は正月や祝賀、記念能などの番組の冒頭で演じられ、特別な祝いの場で我々は見ることが出来る。老体の神が祝福をもたらすという民俗信仰に関係し、子孫繁栄、天下泰平、国土安穏、五穀豊穣を祈る。  翁は別名「式三番」と呼ばれ、父尉、翁、三番猿楽(三番叟)の3演目を指す。面そのものが神体とみなされ役者は舞台でそれぞれ父尉、白色尉または肉色尉、黒色尉の面をつける。現在の上演では父尉を省略する形が一般的で翁は能役者、三番叟は狂言役者が演じる。「翁」は農耕との深いつながりがあり、また農村で生活をしていた庶民の風景を彷彿させる要素もある。