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総合
■上演年表
→団十郎の権八、幸四郎の長兵衛で演じられるのは 文化13年「比翼蝶香曽我菊」のみ。
■初日
役割番付では1月15日であるが、辻は17日である。
■『日本戯曲全集』14巻に台帳の翻刻が載るが、場立が異なる。底本は初演のものではないヵ。
戯曲全集では六建目の鴫立沢の場に本図の内容と思われる箇所がある。以下引用。
本舞台、一面の藪畳。真中、松の大木。同じく釣り枝、髭題目の石塔。
爰に箱王と早替り権八にて、血刀を提げ、これを三階惣出、残らず雲助にて
取巻いて居る。矢張り禅のツトメにて道具とまる。
ト権八、皆々を切り殺し、刀を持つてキツとなる。
これより木魚と巾の入りし合ひ方、凄き鳴り物にて、
十分面白きタテあつて刀を納め
権八 行く先々にこの身の難儀、とは云へ日影のこの権八、
いづくなりとも立ち寄る方を。
ト傍へにある紫袱紗の包みを取つて
最前駕籠にて付け替りしこの包み。様子ありげなこの一品。何はともあれ取つて返へして。
ト花道へ行かける。此うち長兵衛、上手より提灯をつけて出て
長兵 お若いの。待たつしやりませ。
■参考図101-2253
データには四幕目、鴫立沢の場とあり。
日本戯曲全集14巻に二枚目の挿絵あり。