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つづみ


画題

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解説

東洋画題綜覧

革の楽器、雅楽用には羯鼓、楷鼓、鶏婁鼓、鼗(ふりつゞみ) 一鼓、ニノ鼓、三ノ鼓、四ノ鼓の八種がある、鶏婁鼓と鼗とは一人で之を奏するので、右手に桴をもつて鶏婁鼓を撃ち、左手で鼗を振る、又、羯鼓と一鼓とは二つの桴でこれを撃つ、俗楽用の鼓は桴を用ひず手でこれをうつのである、そしてこれには大鼓と小鼓があり、いま鼓といへば、大抵此の大鼓と小鼓をさしていふ、大鼓はもと雅楽用の一鼓即ち細腰鼓から出たもので、其胴は腰を細くし、中部を空虚とし雨端鼓面に接する処で膨らむ、材は槻又は桜の堅木を用ひ、蒔絵を施し革は羊の皮を最上とし、普通には猿を用ひる、革孔は一鼓は八箇であるが、六孔とし紫又は紅の調緒を通す、小鼓は大鼓から脱化したもので、奈良の楽人美濃権頭が工夫して、能楽の宮増弥左衛門に伝へたのが始めであるといふ。

鼓を撃つ姿は優美なので、画材となることも少くない。

鏑木清方筆  『妓女図』  第十五回帝展出品

浅見松江筆  『しらべ』  第十四回帝展出品

片岡珠子筆  『鼓』    第廿八回院展出品

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)