鮑取り

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あわびとり


画題

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解説

東洋画題綜覧

海女の海中に潜つて鮑を取る図である、海女に就いては其項(海女)に記したが、鮑取に就いて『雲萍雑志』に曰く、

伊勢の浦にて、海士の鮑取には乳のみ子なんど引つれて、夫はかいをつかひゐて舟もやひするに、妻は海底に飛び入り、ここかしこ貝をもとむるうちに、子の乳を尋ねてよゝと泣く声の水底に聞ゆるにぞ今一つ得たくおもへども子の泣きこゑの聞ゆるにひかされ、浮びいで舟ばりにとりつき息もつきあへず、子に乳をあたふるありさま哀にして、実に惻隠の心も発動すべし

と、此の題名を以て画いたもの浮世絵に極めて多く、歌麿をはじめ五渡亭国貞、葛飾北斎、可笑斎春扇、二代目春好、豊原国周其他枚挙に遑もない。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)