飛鸞軽鳳

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ひらんけいほう


画題

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解説

画題辞典

飛鸞軽鳳は唐代の二舞妓なり、敬宗の寶暦二年東国より獻せられて宮中に來る、天子即ち玉芙蓉の木を磨きて歌舞の台となし、歌舞を命ず、その一たび歌ふや、百鳥飛翔を休めて聞き、舞容は真に天上界のものゝ観あり、天子為に内人をして二舞妓を金屋寶帳の裡に蔵せしめて、風日に犯さるゝを防ぎたりといふ、是に於て官中に「寶帳香重重、一雙紅芙蓉」の語あり。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

飛鸞軽鳳ともに唐代の二舞妓の名、徽宗の宝暦二年東国より貢献する所といふ、天子、玉芙蓉を琢き歌舞台とす、その一たび歌へば百鳥翔らず悉くその妙音に聞恍れたといふ。

蘇鶚杜陽雑編、宝暦二年淛東国貢舞女二人曰飛鸞軽鳳、脩眉黟首蘭気融冶、各不纊衣夏不汗体、上更琢玉芙蓉以為二女歌舞台、毎歳声一発如鸞鳳之音、百鳥莫不翔集其上及観於庭際舞態艶逸、更非人間、所有、毎歌舞罷上令内人蔵之金屋宝帳、蓋恐風日所侵故也、由是宮中語曰、『宝帳香重々、一双紅芙蓉。』  (芥子園画伝人物篇)

同書にその画像を載せてゐる。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)