雷神風神

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らいじんふうじん


画題

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解説

画題辞典

雷鳴を起す神。風を起す神を雷神風紳となず、其形共に鬼の如く、雷紳に雨角にして赤身或ば自身裸性にして腰に衣を容くのみ、幾個の小鼓を輪につなさて之を背にし手に接を持ち、黒雲に乗ず、風神は一角青身脊に風を含める袋を負ひ、自雲に架するを通例とす、其像を給にせるもの陸中中筆寺所蔵最勝王紅十界費塔曼陀羅に紺紙に彩色圭にて書かれたるに藤原時代に属するものなれに現存のものゝ最も古きものと推すべし、績いて藤原倍賓筆北野天紳縁起檜巻の中に描かれたるものあり,降つて雷紳風紳を特に同せるものには左の諸粘あり。俵屋宗一運昇風(京都建仁寺所蔵) 緒方光■箋昇風(徳川伯静所蔵)洒井抱一筆暉風(澁澤子需所蔵)この二つの屏風ほ蓋し時代を異にぜろ同一系統の三大家の作とて特に興味を以て見らるべきものなり、現代に一、ほ桁本雅邦。菱田春草等の作あり、院展に富田漢仙の出品せるあり。

(『画題辞典』斎藤隆三)