長谷雄物語

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はせおものがたり


画題

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解説

画題辞典

紀長谷雄卿といふものあり。朱雀門の楼に上りて、鬼紳と雙六うちたりしに、美女をかけものとしたりけるが、長谷雄の卿うちかちたれば、いみじき女房を得て、寵愛のあまりに、七十五日の後に會ふべしと、鬼紳のいましめたりしをも思はず。日ならずして寝ねたりければ、その女とみに水になりてながれにけりとなり。このよししるせるものなり。古く長谷雄草子として絵巻あり。

一に土佐行長筆といふ、一に飛騨守惟久筆といふ、

東京帝室博物館に模本あり。

(『画題辞典』斎藤隆三)