おうみのおかね
画題
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解説
⇒「近江のお兼」
解説
東洋画題綜覧
近江国海津の遊女、其の頃東国の武士大番で上京すとて日高く宿したが、馬を湖に入れて冷した処、馬は物に驚いて放れ狂ひ走るをお金行逢ひ驚いた体もなく高足駄をはきながら馬の差し縄の端を踏へたので、やす/\と馬はとゞまつた、其足駄砂に深く入つて足頸まで埋まつた、自らいふ如何なる男子でも五六人位では従へさせることは出来ないと、或は日ふ佐伯氏に角觝の法を教へたのは此の女であると。 (大日本人名辞書)
長唄の『晒女』は此のお金のことを綴つたもの、絵画には一勇斎国芳にその作がある。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)