足柄山

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あしがらやま


画題

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解説

画題辞典

相模国にあり、富士に近く箱根に続く連山なり。

一。この山中に於て、その昔坂田金時が山姥(やまうば)によりて育てられ長じて勇剛無双の武士となり、源頼光に仕えて四天王となるという伝説あり。全身赤色の怪童が熊と力を競うの図は屡々試みらるゝ所にして、是れやがて足柄山中の金時なり。

二。後三年の役、源義光の奥州に下るの時、この山に於て後を追い来れる豊原時秋に笙の秘曲を授けたりという伝説あり、亦屡々画題たる一つなり。委しくは「新羅三郎義光」「時秋絵詞」の条看るべし。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

相模国足柄上郡と駿河国駿東郡に跨り足柄峠を中心に南北に連なる山の総称、峠の標高二千四百六十二尺。新羅三郎義光が時秋に簫の秘曲を伝授した物語(「新羅三郎義光」の項参照)坂田金時(其項金時参照)の伝説等に名高い。

足柄山といふは、四五日かねて、恐しげにくらかりわたり、やう/\入りたつ麓のほどだに、空の気色はか/゙\しくも見えず、えもいはず茂りわたりて、いとおそろしげなり。  (更級日記)

足柄の古の関は峠の頂上よりこなたに、字をば明神といふ処があつて、その辺り関の旧址であらうといふ。

足柄の山の関守いにしへは有もやしけん跡たにもなし  (明日香井集)

相模名所として画かるゝよりは新羅三郎義光の物語や、金時の伝説等に此の山を画題とする場合が多い。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)