語り本系

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語り本系とは、今日もっとも一般的に読まれているテクストで、琵琶法師が平曲を語るために用いたテクスト(およびこれに準ずるもの)である(語りによって形成されたのか、逆に語りの台本として成立したのか、定説をみていない)。比較的記述量が少なく、十二巻、ないしは「灌頂巻」を別巻として十三巻とする伝本群である。または、琵琶法師の座の呼称である「当道」から当道系とも、その記述量の少なさゆえに略本系とも呼ぶ。この系統の代表が、覚一本、流布本である。