詩仙堂
ナビゲーションに移動
検索に移動
しせんどう
画題
画像（Open）
解説
東洋画題綜覧
京都市外一乗寺八大天王社の側に在る、『都名所図会』に曰く。
石川丈山の山荘なり、表に小有洞の額あり、中門の額は梅関、路次の額は凹凸窠、詩仙堂の額上は嘯月楼、下は蜂要、四壁には漢晋唐宋の詩人三十六輩の像を画、則其人の詩を丈山みづから書して、画は狩野尚信とぞ、故に詩仙堂といふ。
左一、蘇武、謝霊運、杜審言、李白、王維、高適、儲光羲、韋応物、韓愈、劉禹錫、李賀、杜牧、寒山、林逋、梅尭臣、欧陽修、黄庭堅、陳与義、左十八。
右一、陶潜、鮑昭、陳子昂、杜甫、孟浩然、岑参、王昌齢、劉長卿、柳宗元、白居易、廬同、李商隠、霊徹、邵雍、蘇舜欽、蘇軾、陳師道、魯幾、右十八。
丈山の墳は詩仙堂の巽の方山上にあり、正保二年舞楽寺村の中山に寿壙を築て頑仙祠と号す、丈山は無二の隠士にして此竹林に居し、誓て鴨川を渡らずとなり、寛文十二年五月二十三日卒す年齢九十二歳。
福井源造筆 『詩仙堂』 第一回新文展出品
（『東洋画題綜覧』金井紫雲）