葛原親王
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かつらばらしんのう
画題
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解説
前賢故実
桓武天皇の三男。平氏の祖。幼い頃より非常に頭がよくて理解力もあり、早くから良い名声を博していた。延暦十七年、後の淳和天皇とともに宮中で加冠された。天長八年に一品式部卿および太宰帥へ昇進、勅命によって輦車を賜った。謙遜で慎み深い性格を持ち、自重して周りの人間を眼中に置かないことがなかった。聡明且つ博識で、古い典籍について精通していた。常に史書に見られる古今の人々の成功と失敗を鑑みて、自分自身を誡めることにしていた。文徳天皇仁寿三年薨去、享年六十八歳。亡くなる前に家族に薄葬を命じた。
(『前賢故実』)