花上野誉石碑

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浄瑠璃、十段。司馬芝叟・筒井半平(半二)作。

初花の造型には、『花上野誉石碑』の乳母お辻の烈婦像が影響していると言われている。

【あらすじ】 讃岐国丸亀家の足軽田宮(田民)源八は若殿貢之助への功により、武士に取り立てられ、品川の遊女其朝(そう)と夫婦になることを許される。同家の師範森口源太左衛門は岩代伝内と謀り、弟森口亀次郎に同家の重宝松影の硯紛失の罪をきせて追放、また其朝を身請金不足と言いたてて品川へ戻させ、さらに源八を闇討にする。源八の子坊太郎は叔父田宮内記のはからいで、敵の手を避けるために志渡寺に預けられ、かつ偽唖(ぎあく)となっていたが、それと知らぬ乳母お辻は命を捨てて金比羅宮に平癒を祈願する。また内記はわざと森口との試合に負け、坊太郎成人まで森口を亀山家に留める。坊太郎は金比羅権現の霊夢により江戸の青柳左島の許で剣術の修行をすることになる。再び品川宿で遊女となった其朝は、金比羅の導きで訪ねてきた坊太郎と再会。(中略)青柳家の養子となった坊太郎は同家の息子うねめを並木馬場で誤って森口の乗物に射かけ、二人のうち一人は死罪と決まったが、左島は金比羅のお告げによりわが子を犠牲にする。のち、坊太郎は丸亀の城下で首尾よく本懐を遂げる。(引用)『日本古典文学大辞典 第五巻』一九八四年


〈参考・引用文献〉


『日本古典文学大辞典 第五巻』 岩波書店 一九八四年

『日本伝奇伝説大事典』 乾克己他 角川書店 昭和六一年