立田川

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たつたがわ


画題

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解説

画題辞典

立田は大和国平群郡に在り、奈良の南方なり、山を立田山という、古来紅葉の勝地として名高く、秋を司る神を立田姫と称するに至る、錦彩る木の葉の立田川に流るゝ風情は亦一段の趣あり、伊勢物語には、「昔男みこたちのせうえうし玉ふ時に詣でてたつた川のほとりにて ちはやふる神代もきかずたつた川からくれなゐに水くぐるとは」、倭絵派に於て秋景を画くもの必ず立田川を画くに至る、近くに円山四条両派の画家にも此を画けるもの多し、その他左の作例あり。

狩野探幽筆日本十二景の内(大河内子爵所蔵)、狩野常信筆(牧野子爵所蔵)、狩野探幽筆(東京帝室博物館所蔵)

(『画題辞典』斎藤隆三)