稚足姫皇女

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わかたらしひめのおうじょ


画題

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解説

前賢故実

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別名、栲幡娘姫。雄略天皇三年、阿閉臣国見が帝に「栲幡姫は廬城部連武彦と私通していて妊娠になっている」と讒言した。これを聞いた武彦の父、枳莒喩が、家に禍をもたらすことを恐れて、武彦を廬城河に誘い出して殺した。調べるために帝が姫に問質したが、姫は弁明できず、冤罪で死んだ武彦を哀れに思い、血涙を流した。そして、姫は神鏡を懐に入れて五十鈴河に行き、河に神鏡を埋めてからその場で自経した。帝は人を遣わして姫の行方を探させた。人々が五十鈴河で蛇に似た霓虹を見掛けて、その近くで神鏡と姫の遺体を見つかった。帝の命を受けて、姫の腹を割ってみると、妊娠していないことがわかった。これによって枳莒喩は息子の武彦の冤罪を雪ぐことができた。

(『前賢故実』)