秋海棠

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しゅうかいどう


画題

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解説

東洋画題綜覧

秋海棠は支那原産の植物で秋海棠科といふ一科をなし高さは二尺位となり多年生で、節々に紅味を帯び葉は互生で少し歪んだ卵形でその肩が一方高く一方低い、此の葉から片恋片思の意に通はせてゐる。花は一株に雌花と雄花同時に開く花冠は四片で二片は大きく二片は小さい、ほんのりさした紅色が美しく、雄花には蕊が黄色の玉をつけたやうについて居り、雌花はやゝ小さいが花の下に子房をつけてゐる、日本に此の花が渡来したのは寛永十八年で、漸次諸国に分布するに至つた、異名『断腸花』又『爛腸花』。

今尾景年筆  『秋海棠』  近江浅見家旧蔵

松村梅叟筆  『秋海棠』  第八回文展出品

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)