盤山肉案

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ばんざんにくあん


画題

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解説

画題辞典

盤山は馬祀禅師の法嗣なり、一日街市に往き、人の肉肆に内を購ふを見て云く、精底一斤を割きて来れ、屠兒刀を放下し、叉手して曰く、長史那爾か是精底にあらざる、盤山之を聞き忽然として大悟ず、是れ一儈猪頭を手にするの図として、古来画かるゝ所なり、岡本善二氏所蔵に雲谷等顔の筆あり。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

盤山禅師は、馬祖禅師の法嗣である、一日市に赴き、人々の肉肆に立つて肉を購ふを見、曰く精底一斤を割き来れと、屠児、刀を放下して曰ふ、爾ら是精底にあらざると、盤山これによつて大悟すといふ、盤山、猪頭を手にする処を描く、『後素集』には、これを『猪頭大悟』と題してゐる。雲谷等顔の筆がある。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)