甘南備高直
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かんなびの たかなお
画題
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解説
前賢故実
敏達天皇の六世孫。正五位下清野の三男。身長が六尺二寸で、若くして文章生になり、文章や琴に長けていた。弘仁初年に左近衛将監、同六年に從五位下を叙せられた。陸奥介、上野介を歴任。天長三年、常陸守になったが、前任者の罪に縁座して職務を停止された。常陸の官吏や民衆が高真の徳化に感心して、高直のために惜しまず競って財物を寄付した。嵯峨上皇が高直のことを心配して、高直が不自由にならないように自らの荘園の物を高直に提供した。仁明天皇が即位したとき、從四位下を授けられたが、翌年の母親の死を受入れられず、自らの命を粗末にするようになり、その後回復できずついに亡くなった。享年六十二歳。
(『前賢故実』)