獅子
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しし
画題
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解説
画題辞典
「からしし」(唐獅子)を見るべし。
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
獅子は猫科に属する肉食獣で、体の形態構造猫と大差はないが、他の猫属のものに比して胴やゝ短かく腹部締り、全身には短かく滑かな毛を生じ顔は広く眼はやゝ小さく、瞳孔は円形、長い尾の先尖には叢毛あり、その中に隠れて一個の角質の爪のやうな物があり、成長した牡獣には頸部から前胸部にかけて長い鬣があり、体色は全身殆んど一様で、淡褐色を普通とするが、中には黒味を帯びたもの、或は殆んど白色に近きものなどがあり、仔獣には暗褐色の斑点がある、牝獣にも時にこれを見る、老大なる牡獣にては、吻端より尾端までの長さ殆んど三米突に達し、尾はその中約一米突を占めてゐる、牝はやゝ小形である、有史以前には南部欧羅巴より亜弗利加、西南亜細亜に広く分布し、印度には近年まで棲息したが現今では殆んど亜弗利加に限られ、亜剌比亜、ペルシヤ等には特殊の地方に纔かに残存してゐるのみである。 (日本動物図鑑)
学名ライオンである、東洋画には唐獅子(別項唐獅子)と云ふ特異な形態により画かれてゐるが、近代ではライオンも相応に描かれる、主なもの左の通り。
橋本雅邦筆 埼玉須賀氏旧蔵
平福百穂筆 片野重脩氏蔵
狩野芳崖筆 フエノロサ旧蔵
榊原紫峰筆 国画創作協会出品
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)