物部目

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もののべの め


画題

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解説

前賢故実

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雄略天皇の時代、伊勢に朝日郎という者がいた。朝日郎は性格が暴勇であり、弓矢に優れていると自負して、民に害を加えていた。天皇は菟代宿祢と目連に朝日郎討伐を命じた。朝日郎は青墓というところで官軍を迎え戦い、気迫が甚だしい。菟代が敵の気迫に押されて進撃できず、対峙すること二日。目連は大刀をとり陣の前に出て、筑紫の物部大斧手に楯をとらせてともに進んだ。朝日郎は、遠くから大斧手の楯と二重の甲を射通し、さらに体にも一寸入った。大斧手は楯で前進する目連を守り続けた。目連は朝日郎を捕えて斬った。

(『前賢故実』)