物語

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ものがたり


総合


歌舞伎

人形浄瑠璃における作劇上の技巧の一つに、ある主要人物が過去の重要な事件、由来等、たとえば合戦の模様などを周囲の者に話して聞かせるのを、その場面のクライマックスの一つとすることがある。「一谷嫩軍記」の熊谷陣屋での熊谷の物語。「源平布引滝」での実盛の物語などその例は多い。この物語は人形でも歌舞伎でも演ずるものの演技の中心となるため、特別な演出様式を生んだ。歌舞伎では義太夫音楽をとり入れ、セリフと混然一体となった非常な様式的な演出をとる。この技巧は歌舞伎舞踊にも入って、やは り主要人物が話して聞かせる(この場合踊りで)のを山とする舞踊が多くできた。「関の扉」の関兵衛ど墨染の廓話。「将門」で光国の物語りなど。