牡丹獅子

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ぼたんじし


画題

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解説

東洋画題綜覧

唐獅子牡丹を添へて画く、古来その例極めて多い、『塩尻』に曰く。

獅子を牡丹にとり合する事は、名物法言に獅子を獣王といふ。牡丹は唐の代にはいたく愛で花王とす、共に其の種族の王なるを対しむかへたるなるべし。

狩野探幽筆  吉田楓軒氏旧蔵

土佐光起筆  中山貞市氏旧蔵

吉川霊華の作には牡丹に代ふるに宝相華を以てしたる『宝相獅子』の作がある。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)


牡丹に唐獅子は、古来よく画かるゝ所は、これは『石橋』で有名な天台山に牡丹多く、獅子がこれに戯れるといふことから来てゐるが、天野景信の『塩尻』には曰く

曼荼羅の縁に牡丹を描くは皇慶口伝といふ、天竺の俗に食物に必らず牡丹をしく、此の国の茅敷の如し、故に世俗に準じて供養物に用ひ云々、一説に牡丹は獅子之を愛して食ふ、獅子は仏母三形なり、胎蔵仏母能生の儀なり、故に牡丹を用ふ、(唐獅子の項参照)

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)