淡海三船

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おうみの みふね


画題

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解説

前賢故実

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はじめは御船王。大友皇子(弘文天皇)の曾孫池辺王の子。文武兼備で、帝の遺風を伝承。博覧のため知識が豊富で経書や史書に精通。近江介、大判事、大学頭文章博士などを歴任した後、正四位下刑部卿に昇叙された。孝謙天皇の時代、勅命を受けて、神武天皇から聖武天皇までの天皇の漢風諡号を撰定した。また、恵美押勝に対する征伐で軍功を立てたことがある。桓武天皇延暦四年卒、享年六十四歳。

維摩経の朗読を聴く

演化方丈室(方丈室で教化が行われ) 談玄不二門(深い仏教の不二の法門について話している) 已観心有種(その教えは心に見えてきたが) 旋覚理無言(まもなくしてその教えを言葉で説明できないと思った) 地似毗耶域(ここは維摩が住んでいた毘舎離城に似てきた) 人疑妙德尊(人が徳の高い維摩を疑ったときもあったが) 誰知從此会(そこから仏教のすぐれた教えを理解できたとはだれが知ろう) 頓入総持園(にわかに陀羅尼の世界に入ったようだ)

(『前賢故実』)