津島祭

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つしままつり


画題

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解説

画題辞典

津島祭は尾張国津島にある牛頭天王の祭にて、船祭として世に名高きものなり、六月十四日宵祭、十五日朝祭、車樂船上の提灯すべて三百六十、一歳の日数に象るなり、宵祭最も奇観にして、津島を始め前後五●大河に大船を浮べ数千の提灯を吊る、その影水に映し華麗いふばかりなし、古来図せらるゝ所多し、

西本願寺旧蔵に作者不明極密画屏風一双あり。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

津島祭は尾張国海東郡津島町に鎮座する津島神社の祭礼で、天王川船祭、或は天王祭といふ、祭日は六月十四日十五日の両日で、其儀は先づ六月一日に手斧始といつて山車の修造をなし、八日から十二日まで各町で網打を行ひ、十三日には宵祭朝祭の安全を祈る、これを内舞しといふ、十四日は即ち宵祭で当日日暮になると山車を載せた祭船五艘を天王川に浮べる、船は流れを進み北の堤の前で停め、ここで津島笛の楽を奏し、畢つて元へ帰る、その船に山車を載せて流れを進むのが壮観なので古来有名であり、『尾張名所図会』や『東海道名所図会』にもその観が画かれ、又、屏風に画かれたものもあると。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)