河童

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かっぱ


画題

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解説

東洋画題綜覧

空想の動物で、河太郎、河伯、淵猿、河猿、水虎などと称へる。『大言海』に曰く

河童『かははらは』の約なる、『かはわつぱ』を再び約めたる語、水陸両棲なりと云ふ、想像の動物、絵にかけるは、形、三四歳の童の如し、吻尖りて身に鱗甲あり、頭に髪を被りて中剃の如きものあり、手足に水掻ありて爪鋭し、九州の山中の渓流に棲むといふも詳ならず。

『和漢三才図会』に曰く

水虎 本綱水虎襄沔記注云、中廬県有漬水注沔中、有物如三四歳小児甲如鯪鯉射不能入、秋曝沙上、膝頭似虎掌爪常没水出膝示人、小児弄之便咬人、人生得者摘其鼻、可小使之。

と、随筆などに現はれて、人口に膾炙す、俳画等にも之を画くものあるが、近く小川芋銭好んでこれを描き、その作数十に上る、中に最も力を致せるものに『河童絵巻』がある。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)