槿

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あさがお


画題

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解説

東洋画題綜覧

源氏物語』五十四帖の中、此の巻は源氏卅二歳の九月から冬までの物語で、式部卿の宮の姫君で加茂の斎院となつたのを、源氏想ひをかけ、その伯母なる桃園と一所に住へるを屡々訪ねたが、斎院心強くして従はず後には尼となる、巻の名は、

枯れたる花どもの中に、朝顔のこれかれに蔓ひ纒〈まつ〉はれて、あるかなきかに咲きて匂も殊にかはれるを折らせ給ひて奉れ給ふ、けざやかなりし御もてなしに、人わろき心地し侍りて、うしろでもいとゞいかゞ御覧じけんとねたく、されど

見しをりの露忘られぬあさがほの花のさかりは過ぎやしぬらん

の一節から来てゐる。

「源氏絵」の一つとして、土佐派の人々などにより、屏風や絵巻などによく書かれる。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)