榴花洞

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りゅうかどう


画題

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解説

東洋画題綜覧

榴花洞の故事は、黄維観の『錦字箋』に載す、唐の永泰中、閩県に藍超といふものがあり樵を業として毎日山に入る、或る日、途に白鹿に会ひ、之を生捕らうと逐ひながら、一河を渡る、前に石門あり、何心なく門を入ると眼界俄かに展けて鶏犬の声がする、見なれぬ人家が目に映る、白鹿の姿は何時しか消えて今を盛の榴花の前に一人の老翁が立つてゐる、藍超驚き畏れ、元来た道に帰らうとすると老翁は呼とめて贈るに榴花一枝を以てした藍超は、夢心地これを受取り我に帰ると、白鹿も無く老翁もなく、唯榴花一枝傍に艶を誇つてゐた。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)


せきりゅう「石榴」の項を見よ。      

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)