楊柳観音
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ようりゅうかんおん
画題
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解説
画題辞典
楊柳観音は三十三観音の一にして、手に楊柳一枝を執るを其の常態となす、恰も楊柳春風に靡きて尚旦つ應ぜざるの意を寓すといふ、謡曲に遊行柳あり、形像は佛像図彙に示さる、古來図せらるものに左の諸點あり。京都大徳寺所蔵一幅(伝呉道子筆)同所蔵二幅(筆者不明)近江來迎寺所蔵一幅(筆者不明)因幡豐乗寺所蔵一幅(筆者不明)阿波長楽寺所蔵一幅(筆者不明)右何れも国宝なり、その他京都南禪寺所漱(牧渓筆)(芸阿彌筆)京都寶相院所蔵(土佐光起筆)等あり。
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
仏身 四八紫金色、牟尼善逝の相、左定は舒べて膝に安んじ、右慧は説法印、頗胝商位の光頗頭麻花に住す、手に楊柳一枝を執るは楊柳春風に靡くが如しといふ意。
これを描くものに左の諸点がある。
伝呉道子筆 (国宝) 京都大徳寺蔵
筆者不明 (国宝) 同
同 (同) 近江来迎寺蔵
同 (同) 因州豊乗寺蔵
同 (同) 阿波長楽寺蔵
牧谿筆 京都南禅寺蔵
土佐光起筆 京都実相院蔵
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)
かんのん「観音」の項を見よ。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)