木魚

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もくぎょ


画題

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解説

東洋画題綜覧

仏礼拝誦経の時に用ひる法器、木を刻み中を空洞にし、外をやゝ球状に造り、魚鱗を彫る、故に此の名がある、『教苑清規』に、

『木魚は婆沙に曰く、僧有り師に違ひ法を毀ち魚身に堕つ背上に一樹有り風涛揺擺すれば血を出して苦痛す、本師海を渡る、魚遂に孽を作す、云く、汝我を教へず魚に堕て報を致す、今怨を報ぜんとす、師曰く、汝名は其麼、魚曰く、某甲、師懺悔して復為めに水陸会を設けて追祓す、夜夢む、魚曰く、己に魚身を脱す、我樹を以て寺に捨て以て三宝を親しうすべし、師果して魚樹を見る、依て魚形を刻み懸掛して衆を警む』と。  (仏教辞林)

絵に画いても面白く、木魚そのものが絵になる形をしてゐる。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)