木瓜

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ぼけ


画題

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解説

東洋画題綜覧

木瓜は薔薇科の灌木、和名母計、これは木瓜の字音の転訛である、早春美花を開く、普通は朱色であるが、種類極めて多く寒木瓜、淀木瓜、長春木瓜、広東木瓜、更紗木瓜、草木瓜など、草木瓜は俗にいふ『しどみ』であり、広東木瓜は享保年間に支那より渡来したもの、木瓜の名は、花後実を結ぶが、これが小さい瓜のやうなので名付けられてゐる、又、放春花、報春花の名もある、又、果実の異名には『鉄脚梨』といふのがある。

     木瓜園     宋文同

駆馬下高岡、吟鞭只自揚、谿山過新霽、草木発清香、浩蕩来江闊、縈紆去桟長、春風吹欲尽。

木瓜を描いた作

山口蓬春筆          第十回新興大和会出品

小山大月筆  『春光熙々』  第十一回院展出品

川崎小虎筆          尚美展出品

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)