文石小麻呂

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あやしの おまろ


画題

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解説

前賢故実

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当時は逞しくて強いと世に名高い。雄略天皇の時代、播磨の御井隈に文石小麻呂という者がいた。力持で妖術をも使う小麻呂は、時々、顔に仮面を付け、身体に獣皮を被り、人々に暴行を加えていた。行商人や農民の被害者が多くて、朝廷が大樹を遣わして小麻呂を討伐することにした。大樹は百人の兵士を率いて、急いで小麻呂の家を囲み火をつけた。そのとき、炎の中から馬ほど大きくて白い犬が急に出てきて、大きな声で吼えながら梁に跳びあがった。みんなが犬の勢いに押されてしまったが、大樹臣は刀を抜いて、一人で犬に追い着き、斬った。すると犬は文石小麻呂になった。

(『前賢故実』)