戯財録

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けざいろく


総合


歌舞伎

入我亭我入(二世並木正三)著。享和元年(1801)成立。 角書(つのがき)に作者式法とあるように歌舞伎の劇作術を随筆風に解説した書。まず作者としての心構えを説き、歌舞伎浄瑠璃の作者連名をあげ、ついで作法心得として、三都人情の差や、四季折々の狂言の趣向の立て方等について実際的な忠言を述べている。その外作者の心得るべき万般にわたって解説してあるが、戯曲作法の唯一の書として貴重。