恋女房染分手綱

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こいにょうぼうそめわけたずな


総合


歌舞伎

浄瑠璃、十三段、時代物。吉田冠子、三好松洛合作。寛延四年(1751)竹本座。 近松の「丹波与作待夜の小室節」(宝永五年)を改作したもの。今日上演されるのは十段目の「重の井子別れ」だけ。 丹波の城主由留木(ゆるき)の息女調(しらべ)姫は幼年の身で、浜松の城主入間家へ養女に行くことになったが、見知らぬ東国ヘ下るのを嫌がる。そこべ通りかかった子供の馬士自然生(じねんじょ)の三吉が、道中双六の遊びを見せたので機嫌が直る。重の井はこの三吉をわが子と知るが、今は姫の乳人という重い役にある身、お家のためを忠うと名乗りをあげることが出来ない。三吉も重の井を母と知りつつも、泣く泣く声を張り上げて馬子唄をうたいながら去って行く。 重の井のような御殿女中の役を、俗に「片外し」といって立女形の大役とされている。尚これをもじった芝居に「男重の井」「けいせい重の井」などがある。