張志和

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総合

【出典】

王世貞『有象列仙全傳』

近世視覚文化を読み解くちょうしわ


画題

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解説

画題辞典

支那の仙人なり、水上に一枚の蓆を敷き、その上に於て酒を飲み、空中には一鶴舞ふあるもの即ち是れが図なり、張志和、字は不同、玄真子と号す、唐の金華の人、其母腹上に楓樹生ずと夢みて妊み志和を生むという、初め粛宗に事へ侍講となり翰林學士となる、後親を失ふと共に官を退きて煙霞を友とし、三斗の大酒辞する所なしという、雲に凍えず水に濡れず、曽つて顔真卿と鯨飲せし時、蓆を水上に舗して獨酌す、蓆は舟の如く動揺して溺るゝなしという、遂に鶴に跨りて上天す。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

支那の仙人、波の上に蓆を敷き、その上に座して酒杯を挙げ、上に丹頂の舞うてゐる図よく画かる、その伝は、『列仙全伝』第六に記されてゐる。

張志和、字子同、唐金華人、母夢楓生腹上而生、粛宗擢明経、賜名志和、命待詔翰林始名亀齢、兄名松齢、後視喪不復仕、遨遊江湖、自号煙霞釣徒、又号玄真子、垂釣不設餌志不在魚也、善画、飲酒三斗不酔、守真養気臥雪不寒、入水不濡、与陸羽顔真卿友善、真卿為湖州刺史、時日相唱和、真卿遊平望駅、志和酒酣舗席水上、濁座而酌席来去如舟、俄有雲鶴旋後其上、真卿僚佐観者莫不驚異、逐揮手謝真卿漸昇而去。

その丹鶴に乗つて空中を行く図は、古来描かるゝもの多い。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)