島木真

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しまぎの まこと


画題

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解説

前賢故実

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外從五位下を叙せられていた。生まれつきの聡明さは群を抜いていた。曽て考案して新しい弩を造ったことがある。その弩は自在に回転、どの方向に向いても連射できた。辺境守備に欠かせない兵器になるはずだった。ある日、執政大臣が諸衛府を朱雀門へ招き、真が造った新しい弩を試してみた。真は弩を南に向かって矢を射ったが、矢が強い力で発射されたため、官吏たちは矢の発射音しか聞こなくて、飛んでいく矢を見ることができず、新しい弩の奇巧な造りに感心した。承和二年卒。

(『前賢故実』)