宋阿

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そうあ


画題

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解説

東洋画題綜覧

俳人早野巴人のこと、通称新七郎、下野烏山の人で江戸石町に住す、初名竹雨で夜半亭の初代であり、郢月泉の号もある、其角に学びまた嵐雪にも師事し、中頃京に上り江戸風を鼓吹し薙髪の後、巴人亭宋阿と名乗り、後、その居を門人几圭に譲り江戸に帰り風月を友とし寛保二年六月六日歿した、行年六十六、蕪村は実に宋阿の門から出た。その著に『一夜松』『経よみ鳥』『桃桜』などがある、吟に曰く

名の高き遊女聞えず御代の春

恥かしき都だよりやはつ鰹

むさし野の果もありけり高灯籠

ぬしは誰時雨かたまる小長刀

宋阿を画いたものに左の作がある。

野田九浦筆  『宵の秋』  日本画院第一回展出品

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)