娘義太夫

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むすめぎだゆう


総合


歌舞伎

女の義太夫語り。 ふるくよりあったが天保の頃(1830)から次第に流行し、明治の後半が全盛時代であった。当時、初世竹本綾之助・豊竹呂昇・竹本小清・竹本小土佐などがいて、日本髪に肩衣姿の若い女太夫が花かんざしを振り落す熱演に、贔屓の書生連が客席から手拍子をうって「どうするどうする」と声援し、終演後は太夫の人力車の後を掛声をかけて押して送る有様で、どうする連、狼連中の言葉さえ生まれ、聞くより見るものとして迎えられたが、のち次第に衰えた。 東京に竹本素女、大阪に竹本小仙その他がいて時折公演されていた。