如意

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にょい


画題

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解説

東洋画題綜覧

如意とは梵の阿那律といふこと、一説に爪杖で麻姑の手といふものであると、また一読に文辞を鈔記して忽忘に備へる俗士の笏に似たものといふ、竹木等で造り、形、雲葉を普通とする、本朝古来の講者多くこれを執る、興福寺維摩会に用ひる五獅子の如意の如きは最も有名である、『釈氏要覧』には『斉高祖賜隠士明僧紹竹根如意、梁武帝賜昭明太子木犀如意(中略)此必爪杖也』云々

画題に如意の文字を用ふことがある、『百事如意』、『万年如意』、『年々如意』の如きそれである、此の場合多く霊芝が画かれる、霊芝は最も雲葉の如意に似てゐるからである、各項を見よ。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)