天満祭

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てんままつり


画題

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解説

東洋画題綜覧

大阪天満宮の祭礼で、祭日は七月二十五日祭神は菅原道真、蛭子命、手力雄命、猿田彦大神を合祀し、村上天皇の天暦年間の創祀にかゝるといふ、祭事は鉾流の神事を前儀として行はれ、廿四日朝八時、神鉾を先道に御饌櫃、斎鉾櫃手輿を中心に社司以下供奉し二町に及ぶ長列を以て本社を発向、一の鳥居を鉾流橋に出で神事を行ふ、廿五日には渡御の神事がある午後四時頃本社を発向、猿日彦、催太鼓、台鉾獅子、風流花傘、八処女、唐櫃、和琴、網代車、御鳳輦、御神馬、御錦蓋、御翳、鳳神興、稚児、武者行列等を整へて蜒々十数町、鉾流橋から御乗船、堂島川、安治川、木津川を経て江子島に上陸松島着御となる、還行も往路の川筋を以てし渡御の供奉は五千六百余人に及ぶといふ、西岸の見物船は二重三重に重なり提灯に灯を点し、警固船の篝火は水に映り、空には五彩の花火轟きその壮観言語に絶す、京の祇園祭、東京の山王祭と共に三都三大祭と称せられる。

此の祭には、また御迎人形がある、川渡御の日吹流しや提灯幕などに飾られた船に、人形一躯づつ祭られこれが列を作つて神輿を迎へる、人形は六尺乃至七尺で、三番叟、安倍保名、素盞嗚尊、羽柴秀吉、関羽、鎮西八郎、野見宿祢、八幡太郎、加藤清正等で、此の中でも安倍保名は最も名作で、文化七年天満市場銭屋孫兵衛の次女さわが、その艶姿に魅せられ発狂したといふ挿話もある。  (俳諧歳時記)

『諸国年中行事』にその祭礼を図している。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)